2020年12月の一覧

信頼できる外壁塗装業者を選ぶ方法

外壁塗装業者の中には、悪徳業者も含まれているといいます。ある程度まとまったお金のかかる外壁塗装ですから、優良業者を探し出して、トラブルを避けたいものです。この記事では、信頼できる外壁塗装業者を選ぶ方法についてご紹介します。

 

外壁塗装でトラブルに巻き込まれないためには

外壁塗装工事を依頼する業者を探す方法として、最近、注目を浴びているのが相見積りにより業者を絞る方法です。ただ、これだけでは相場はある程度わかっても、業者の信頼度までは量れないのではないでしょうか。「訪問業者は避けたほうがよい」「安いだけで選んではダメ」など、インターネット上にはさまざまな業者選びの目安が書かれていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

実は、住宅で行われる工事の中で、もっともトラブルに発展しやすいのは、外壁塗装を含む塗装工事です。これは塗装工事が住宅でもっとも数多く行われる工事なので、ある程度、仕方のない部分はありますが、それにしても後々、問題が出やすい工事であることは間違いないでしょう。

では、工事の頻度が多いことは除き、なぜ塗装工事はトラブルにつながりやすいのでしょうか。もちろん理由はさまざまですが、中でも多いのは、業者を比較してはいるものの、結局、もっとも安い業者を選んでしまう…ことです。業者の腕や作業の質を無視して「安さ」で選んでしまうと、平気で手抜き作業をするような業者に引っかかってしまいます。このような作業をする業者がもちろん一番悪いのですが、トラブルを防ぐためには、お客として最低限の知識を身に付けておくことが重要です。

サービス内容を確認することもとても重要です。悪徳業者は、客が塗装の知識を持たないことをいいことに、巧妙に作業を省いたり、安い塗料を使ったりして客をだまします。本来、省けないはずの作業を省いているような業者も存在します。たとえば、塗装は3度塗りが基本ですが、2度塗りでごまかすような業者もいるので注意が必要です。このあたりは見積りに記載されるはずですが、そもそも知識がないとわからないので、業者としてはつけこみやすいところなのです。これを防ぐためには、客側も最低限、理論武装する必要はあるでしょう。以下にトラブルを防ぐためのポイントを3つご紹介します。

 

現場で外壁の状態をチェックしてくれる業者

現場のチェックなど当たり前のことのように思えますが、それをしっかりやらずに工事の見積りを出してくるような業者があることも事実です。実際にチェックに現れた場合でも、実は塗装の知識をまるで持たない営業の人だった、ということもあります。外壁のチェックは、専門知識を持つ人間でないとできません。誰でもわかるような劣化についてだけではなく、細かい部分までもチェックしたうえで作業を提案してくれるような業者なら、信頼できる業者といえるでしょう。外壁とはいえ、手の届かないような場所も見て、しかも実際に報告書を作成してくれるような業者がおすすめです。

 

見積書の内容

複数の業者に見積りを依頼する相見積りについては、ご存じの方も多いと思います。しかし、比較しようと思っても、業者によって使う言葉も違えば、価格もかけ離れている、ということも少なくありません。

本来、見積書には塗料や資材などが細かく書かれるべきなのですが、業者によっては「外壁工事一式」だけで済ませているケースがあります。これだけでは何のことだかさっぱりわかりません。これだけでは、とてもではありませんが、どんな工事が行われるのか理解できません。最低限、「内訳が細かく書かれている」「塗料は平方メートル単位で書かれている」、そして「塗料の製品名が具体的に書かれている」かどうかチェックしましょう。

 

アフターサービス

多くの優良業者は、アフターサービスを用意しています。ただ、アフターサービスがあればいいということではなく、その内容が大切です。一般的には工事を行った業者による「工事保証」と、塗料メーカーの「製品保証」があります。工事保証を付帯させる業者は、作業の質に自信を持っている表れでもありますので、高確率で信頼できる業者だといえます。

 

 

 

外壁塗装業者の評判を探る方法

今はインターネットがあるので、外壁塗装業者の評判を探るのもかんたんと考えがちですが、意外に情報を集めるのは難しいことです。情報元の信頼度も判断しなければならないので、情報を集めるだけになってしまうこともあります。どうしたら、うまく業者の評判を探れるのでしょうか。

 

インターネットを利用する

インターネットのクチコミサイトを利用するのはオーソドックスな方法だといえます。業者選びのほか、外壁塗装に関する知識を仕入れる場としても利用できるので、チェックして損はありません。ただし、マッチングサイトなどの場合は、評価を完全に信じないようにしましょう。業者とサイトに利害関係があるので、その点だけは要注意です。

ある程度、塗装業者の目星がついているようなら、その業者をGoogleで検索してみましょう。「業者名+評判」で検索すると、ある程度は評判に関する情報が出てくるはずです。主観的な情報も多いとは思いますが、より多くの利用者が評価しているようなら、信頼度は上がるでしょう。

 

ご近所さん

ご近所に外壁塗装を行った家があれば、そちらから情報を入手してもよいでしょう。施工業者はひとつだけですが、おそらくほかの業者と比較しているはずなので、それについてもたずねてみましょう。

外壁塗装業者の多くは、特定のエリアで業務を行っています。工事後のことを考えても、近隣にある業者が理想的です。

 

よい外壁塗装業者の特徴

よい外壁塗装業者とは、当たり前のことですが、これまでにしっかりとした実績を数多く積み重ねている業者のことです。以下に、よい外壁塗装業者の特徴をご紹介しておきます。

 

塗装に関する資格を持つスタッフがいる

塗装工事に資格が必要かというと、そうではありません。しかし、資格を持つものが在籍することは、どんな作業をしてくれるのか、そのレベルを判断できる要素だといえます。実際に塗装を行う職人さんの資格としては「塗装技能士(1級・2級)」、外壁の状態を見極められる「雨漏り診断士」や「外装劣化診断士」という資格もあります。

 

豊富な施工実績

多くの場合、業者のホームページには「施工実績」が記載されているはずです。塗装は知識とともに技術、経験がものを言う業界です。豊富な施工実績を持つ業者であれば、信頼度は確実に上がります。もしもホームページに実績についての言及がないようなら、メールや電話でたずねてみてもよいでしょう。

 

地域密着型の外壁塗装業者がおすすめ

少しだけ触れましたが、外壁塗装業者の多くは地域密着型です。特定の地域のみで仕事をしているため、その土地柄を熟知しています。塗装には湿度や気温が関係するため、塗装業者を選ぶなら、地元の業者がおすすめです。

おすすめの理由はそれだけではありません。大手に依頼すると、結局は下請けや孫請けの業者が作業を行うため、中間マージンが発生します。下請けや孫請けを経由することで、結局は工事の発注プロセスが複雑化し、施工が始まるまでに時間をロスしてしまう可能性があります。地域密着型の塗装業者の場合は、シンプルなプロセスなので、リーズナブルに、スムーズに事が進むでしょう。

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外壁塗装の耐用年数

外壁塗装の傷みは、自分では意外にわからないものです。なんとなく汚れているような気はしても、それ以上の劣化は、素人目にはなかなか映りません。ただ、専門家に見てもらうと、「そろそろ塗り替えの時期ですね」と言われてしまう…よくあることです。外壁は通常、10年程度で塗り替えます。しかし、条件によっては、それよりも前に塗装が寿命を迎えてしまう場合もあるので、7~8年ほど新築から経過しているようなら、塗装の塗り替えを検討する時期です。この記事では、外壁塗装の耐用年数について考えてみたいと思います。

 

塗装が劣化する理由

塗装の劣化の主な原因は雨風や紫外線です。家は私たちを常にこれらから守ってくれています。その中心的な役割を果たしているのが塗装です。一般的な外壁材や屋根材は、塗装されていないとその能力を発揮できません。ただ、そんな大活躍をしてくれている塗装も、長年、厳しい環境にさらされると劣化していきます。表面が粉を吹いたような状態になるチョーキング現象、カビや藻の発生、クラックなどが代表的な塗装の劣化現象です。

 

塗料により耐用年数は異なる

上記のような現象が出現したら、遅かれ早かれ、塗り替えを行わなければなりません。ただ、塗装の塗り替えは10年周期とはいうものの、そもそもなぜ10年周期で塗り替えるのでしょうか。この理由は塗料にあります。今、もっとも一般的な塗料の耐用年数が10年程度だからです。

最近はさまざまな特徴を持つ塗料が市販されているので、種類ごとに耐用年数や特徴を紹介していきましょう。

アクリル系塗料

アクリル系の塗料は、耐久性は他に劣りますが、建物の耐用年数を考慮せず、短いサイクルで頻繁に塗り替えを行う場合にとても適しています。耐用年数の目安は3~5年ほどです。

ウレタン系塗料

ウレタン系の塗料は、手に入れやすい価格で、しかも施工性がよいことから、以前は外壁塗装の主役的な存在でした。耐用年数の目安は5~7年ほどです。

シリコン系塗料

シリコン系の塗料は、性能と値段のバランスがとれている、今日の外壁塗装に欠かせない塗料です。耐用年数の目安は7~10年ほどです。

フッ素系塗料

フッ素系塗料は、ラグジュアリーな雰囲気を出せる塗料で、一般的な塗料としては最高ランクに分類されています。とても魅力的な塗料ですが、やはり高価なところがネックで、耐用年数は10~15年ほどです。

そのほかにも、あまり一般の住宅には使用されない、高価で高い機能を備えた塗料が存在します。

 

耐用年数は参考

ご紹介してきたように、塗料には耐用年数があります。しかし、これらの耐用年数は、実際の環境でテストされて決められているわけではなく、メーカーが独自に研究をして定めているものです。メーカーは通常、特別な試験機を使って耐用年数を導き出しています。かんたんに言えば、箱の中に雨風や紫外線にさらされるような疑似環境を作り出して行うテストです。そのため、実際の環境で、表示されている耐用年数分、確実に使えるわけではありません。あくまでも目安として考えるべきなのです。

しっかり建物に塗装して耐久性を試験することは、確かに難しいことだと思います。ただ、疑似環境の中で試された結果導き出された耐用年数を額面どおりには受け取れません。条件によっては、早めに寿命を迎えてしまう場合も当然あるでしょう。

日本というひとつの国の中を見ても、北海道と沖縄では大きく気候が異なります。潮風を毎日のように受け止めている海岸沿いの家の外壁、幹線道路脇にあるマンションの外壁なども、塗料は傷みやすいでしょう。とにかく、それぞれの家で条件は異なるため、塗料の寿命が迫ってきたら、まずは自分の目で壁面の状態をチェックして、不安な部分がある場合は、専門の業者に依頼して、適切な処置をとる必要があります。

 

考慮すべき「防水性」

外壁塗装の耐用年数は、あくまで目安だということをご紹介しました。そのため、一般的な住宅の場合は、新築や前回の塗装から7~8年ほど経ったら、外壁面の状態をチェックすることが望ましいのです。

再塗装を行う際は、塗料の耐用年数だけを気にするのではなく、防水性についても考慮しましょう。防水性能の高い塗料は、クラックをカバーし、なおかつ伸縮性が備わっているため、クラックがある程度開いてしまっても、その伸縮性により水の浸入を防いでくれます。

 

お手入れは外壁塗装の耐用年数を延ばす?

よい塗料を使っていても、汚れを放置していると、塗装は耐用年数よりもずいぶん早く寿命を迎えてしまうかもしれません。いつも厳しい環境にさらされている外壁の塗装を長持ちさせるためには、定期的にクリーニングを行うことが大切です。

 

外壁のクリーニング・そのタイミングとは?

外壁のクリーニングを定期的に行うといっても、毎月のようにやらなければいけないわけではないのでご安心ください。年間1~2回ほどで十分でしょう。一般的な外壁材の場合は、汚れが見える場所を中心に水洗いします。

 

外壁クリーニングの注意点

外壁クリーニングを自力で行う際にもっとも大切なことは、無理をしないことです。安全第一で、できる範囲でクリーニングしましょう。

 

・室内への水の浸入に注意

外壁の汚れは水で洗い流します。そのとき、意外にやってしまいがちなのが、窓やドアから水を室内に噴射してしまうこと。換気扇やサッシなども要注意です。できれば養生してから作業を始めましょう。

 

・ブラシはソフトなタイプで

外壁の汚れは、水で濡らしたあとに中性洗剤を使って落としますが、この際に、あまりに硬いブラシを使ってしまうと、塗装面を傷めてしまう可能性があるので、ソフトなものを選んで使いましょう。あくまでやさしくが基本です。

 

・ゴム手袋は必須

洗剤を使うので、ゴム手袋を用意しましょう。カビ取りのために専用洗剤を使う場合は、必須です。

 

・高所で無理をしない

脚立などを使って作業をする場合は、無理しないようにしましょう。事故を防ぐため、なるべく2人以上で作業してください。

 

・条件のよい日を選ぶ

外壁のクリーニング後は自然乾燥させるので、天気がよく、風の弱い日を選んで作業しましょう。

 

やさしくお手入れ

外壁は、塗装を傷つけないよう、やさしくお手入れすることが大切です。

 

・中性洗剤

中性洗剤は、そのまま使用するのではなく、10倍以上に薄めてから使用します。汚れの中には、擦らなくても落ちるものもあります。汚れが頑固な部分にだけ洗剤を使うとよいでしょう。

また、目地やコーキングは、ブラシを使わずに、さらにソフトな雑巾などで汚れを落とします。

 

・高圧洗浄機の使用

広範囲に汚れがある場合は、高圧洗浄機を使ってもよいでしょう。高圧洗浄機が自宅にないという方もいらっしゃると思いますが、最近はホームセンターでもレンタルサービスを行っている場合があるので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

周囲のお手入れも大切

外壁のクリーニングやお手入れというと、どうしても外壁そのものに注目してしまいますが、外壁の周囲にも目を向けましょう。たとえば、外壁のすぐ近くに植え込みがあり、常に湿気が溜まりやすい場合は、少しすいてみると通気性がよくなります。また、ゴミ箱などを外壁のすぐ近くに置いている方も多いと思いますが、物を置きっぱなしにするのもあまりよくありません。

 

まとめ

外壁塗装の耐用年数は目安です。耐用年数が近づいてきたら、まずは外壁の状態をセルフチェックしてみましょう。塗り替えを検討するのであれば、耐用年数だけで選ぶのではなく、特に防水性能を重視して塗料を選ぶことをおすすめします。

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